【日本産クラフトジン】 初心者におススメしたい!こだわり5選!!
投稿日: 投稿者:山口真弘

【日本産クラフトジン】
初心者におススメしたい!こだわり5選!!
第三次クラフトジンブームの到来
オランダで生まれ、イギリスで洗練され、アメリカが栄光を与えたと言われる「ジン」。その歴史は古く13~14世紀にはすでにヨーロッパを中心に親しまれていたのだとか。
そんな長い歴史をもつジンですが、現在、第三次クラフトジンブームと言われるほど世界がジンに熱狂していることをあなたはご存じだろうか?
その中でも、特に世界から注目を集めているのは、日本でつくられる国産のクラフトジン。自然豊かな日本で採れる果実・草花と美味しい水で造られる個性的なジンは、世界のジンラバーたちを虜にしています。
そんな日本では、大手メーカ―企業も大胆で画期的な新製品を次々に市場へ投入しています。
「それはまだ、流行っていない。」のキャッチコピーでおなじみ(?)の翠ジンはこれまでのジンの常識を覆し、居酒屋メシと一緒に飲む食中酒としてジンを提案しています。
昨今はクラフトジンを製造する蒸留所や酒造が全国各地に増え、その土地ならではの特徴を表現したクラフトジンが多く登場している為、これからジンを楽しもう!と考えている方にとって非常にカオスな状態です・・・。
そこで、今回は『こだわり5選!』と題して、これを選んでおけば間違いない日本を代表するジンを5つ紹介します!
おススメの日本産ジン① 「翠-SUI-」|サントリースピリッツ

トップバッターはやはりコレ!
ジン特有のジュニパーベリーの香りを抑えて、柚子の爽やかな風味が多くの人にウケています。
これまでジンと言えばBARで飲むジントニックなどのカクテルベースというイメージが強かったですが、翠は居酒屋メシと一緒に楽しむ『食中酒』というスタイルを提案。駅前の大衆居酒屋でも翠ジン・ソーダを提供するお店が増えてきました!
初心者におススメのポイント
「翠」が優れている点はなんといってもそのお値段!700mlという容量と「和」を醸し出す11種類のボタニカルを使った上で1,300円前後に抑えた価格設定は、大手ビバレッジメーカーだからこそ実現できた企業努力の賜物でしょう。
安さの秘訣を考察
安さと飲みやすさを両立させている秘訣は、おそらく、ベーススピリッツ(原酒)に原料用アルコールを用いられているからであろうと考えられます。(原酒は非公開のため確認できません)
国産のクラフトジンがそれぞれ個性的なのは、香りづけに使用されるボタニカルの豊富さもそうですが、日本酒や焼酎、泡盛、ビールなどを原酒として用いていることも理由の1つです。
これら原酒を蒸留してアルコール抽出するのですが、元来の風味がわずかに残ります。クラフトジンの個性は原酒の風味にも左右され、原酒の違いを味わうのもクラフトジンの楽しみ方のひとつです。しかし、一方で、生産コストが高くなる傾向にあります。
それらと比較し、サトウキビなどの自然素材から作られる原料用アルコールは安価で、かつ、アルコール度数が非常に高いため雑味が一切なく素材の風味をそのまま活かしたクラフトジンが出来上がります。
初心者におススメの飲み方
原酒にアルコール純度が高く雑味がない原料用アルコールを用いられているであろうという点からも、ジンに馴染みがない方が楽しみやすい逸品だといえるでしょう。おススメの飲み方はもちろん、ソーダ割です!
おススメの日本産ジン② 「季の美(きのび)」|京都蒸留所

お次は、日本で初めてジンの蒸留所を稼働させた京都蒸留所「季の美」。
京都という土地で和テイストなボタニカル(柚子・玉露・生姜など11種)を使った伝統的なドライジンということもあり、国内以上に海外からのウケがいい『ザ・ニッポン』を表現している商品です。
初心者におススメのポイント
「ジャパニーズクラフトジンと言ったら季の美でしょ!」と、代名詞になりつつある逸品でお酒好きの方へのプレゼントにも喜ばれます。
この商品の特徴は、原酒に使われるライススピリッツ由来のふわっとした甘さが余韻に残り、ドライジンという言葉からは想像がつかないほど口当たりが優しく非常に飲みやすく仕上がっています。一方で、「ジンっぽさ」を求める玄人志向な商品ではありません。
初心者におススメの飲み方
おススメの飲み方ですが、風味が非常に繊細なのでロックなど冷たくすることなく、常温水割り、または、常温ストレートが一番香りを楽しむことが出来ます。国産クラフトジンを知るために、一度は飲んでおきたい逸品です。
おススメの日本産ジン③ 「まさひろオキナワジン」|まさひろ酒造

続いては、一口飲むと嫌でも沖縄を感じてしまう、まさひろ酒造の「まさひろOKINAWA GIN」。
シークヮーサーやグァバなど沖縄特産のボタニカル素材を使用しており、原酒はもちろん『泡盛!!』ソーダ割との相性が抜群で飲んでいると楽しくなる華やかなジンです!原酒の風味がしっかり感じられるため、泡盛が苦手な方は飲みにくいかもしれません。
初心者におススメのポイント
こちらの商品も、いわゆる「ジンっぽさ」は全くありません。むしろ、目隠しして飲むと「泡盛」と勘違いしてしまうほど泡盛が主張してきますが、これはこれで、クラフトジンの表現の幅広さを体現した商品であるとも言えます。
「二郎系ラーメンはラーメンではなく、二郎という食べ物なのだ!」という話に通じるものがありますが、「まさひろOKINAWA GIN」はジンとしてではなく、そういうお酒なのだと捉えたほうが良いかもしれません。
初心者におススメの飲み方
ボタニカルとの相性を考えると、こちらもソーダ割で飲むのが一番のおススメです!
おススメの日本産ジン④ 「桜尾オリジナル」|中国醸造

お次はこちら!中国醸造の「桜尾ORIGINAL」。
広島県に工場を構える中国醸造が造るジンは、広島の特産品であるレモン、柚子に加え牡蠣殻など珍しいボタニカルを使っております。しかし、そこから生み出される味はザ・王道なドライジン!数々の品評会で多くの賞を獲得しており、国内外に多くのファンがおります。
初心者におススメのポイント
低価格で高品質なドライジンを楽しみたい方から多くの支持を集めている商品ですが、一方、ジンのジュニパー感が苦手な方やジンに馴染みがない方には飲みにくい玄人志向のジンであると言えるので、初手で購入するのではなく、国産クラフトジンを楽しむため通過点として愛飲いただくことをおススメします。
初心者におススメの飲み方
ジンらしいジンなので、トニックウォーターで割る「ジン・トニック」で飲むのがおススメです!
おススメの日本産ジン⑤ 「LAST エピソード ゼロ モデスト」|エシカルスピリッツ

最後はコチラ!持続可能な循環経済をジンで目指すエシカルスピリッツのデビュー作。
日本酒造りの過程で廃棄される酒粕を使った原酒からジンを製造し、製造したジンで得た利益を使って酒米を生産し酒粕提供元に送り返すという、世界初の循環型ジン製造にチャレンジしている注目度№1のクラフトジンベンチャー企業です。
初心者におススメのポイント
造り出されるジンは基本を忠実に守っている丁寧な仕上がりとなっており、循環経済というコンセプトと品質を両立できている点が素晴らしく、製造主さまのストーリーを感じながら楽しんでいただきたい逸品です。
また、こちらのジンには、より香り高い「エレガント」と呼ばれる姉妹商品があります。価格が少々高くなりますが、2つを飲み比べて楽しむこともおススメです。
初心者におススメの飲み方
『それはまるで、飲む香水。』というキャッチコピーを使うほどに香り豊かなジンになっておりますので、その香りを活かすストレートや水割り、ソーダ割で飲むのが良いでしょう。
個性豊かなクラフトジン。ぜひ、お好みの一本を見つけてください!
今回ご紹介した5つは、安定的に流通している商品を前提にご紹介させていただきました!
どの商品もAmazonなどのECや、リカーショップなどでお買い求めできます。
どのジンも割って飲むときは、1(ジン):3(割り材)の割合でまずはお試しいただき、好みに応じて割合を調整してみてください。